訪問看護師は、利用者様のご自宅に訪問し、その人らしい生活を送れるよう支援する仕事です。医療処置だけでなく、生活のサポートや心のケアも行います。そのため、様々な状況に柔軟に対応できる力や、利用者様一人ひとりに寄り添う気持ちが大切になります。この記事では、訪問看護師に向いている人物像について詳しく解説していきます。ぜひ最後までお付き合いください。
以下、訪問看護師に求められる人材像(ペルソナ)について紹介します。
訪問看護師は、利用者様やそのご家族と密接なコミュニケーションを取ります。
信頼関係を築くためには、丁寧な言葉遣いや傾聴の姿勢が重要です。相手の気持ちを理解し、適切な情報提供を行うことで、安心してサービスを受けていただくことができます。
傾聴力:利用者様の言葉に耳を傾け、気持ちを理解しようとする姿勢が大切です。
説明力:専門的な知識を分かりやすく説明する能力が求められます。
共感力:利用者様の気持ちに寄り添い、共感する心が重要です。
コミュニケーション能力は、単に話すことだけではありません。
相手の言葉に耳を傾け、理解し、適切な言葉で応えることが重要です。利用者様やご家族との信頼関係を築くことで、より質の高い訪問看護を提供できます。

訪問看護は基本的に一人で行うため、自分で判断し行動する力が必要です。
時間管理や記録業務など、自己管理能力も求められます。
自己管理能力:時間管理やスケジュール管理をきちんと行い、業務を遂行する能力が必要です。
判断力:緊急時や予期せぬ事態に冷静に判断し、適切な対応をとる能力が求められます。
責任感:自分の仕事に責任を持ち、最後までやり遂げる強い意志が必要です。
訪問看護師は、一人で現場に向かい、様々な状況に対応します。
そのため、自律心と責任感を持って業務に取り組むことが大切です。
利用者様の状態を的確に把握し、異常の早期発見に努める必要があります。
緊急時には冷静に判断し、適切な対応をとることが求められます。
観察力:利用者様の表情や行動、バイタルサインなど、細部に注意を払い変化を見つける能力が必要です。
判断力:観察した情報を基に、適切な判断を下す能力が求められます。
危機管理能力:緊急時や予期せぬ事態に冷静に対応し、適切な処置を行う能力が必要です。
訪問看護では、利用者様の状態が急変することもあります。
そのため、常に観察力を働かせ、異常の早期発見に努めることが重要です。
訪問先への移動や、身体的なケアを行うこともあります。
また、利用者様の病状や生活背景によっては、精神的な負担を感じることもあるでしょう。
体力:訪問先への移動や身体的なケアを行うための体力が必要です。
精神力:利用者様の精神的なケアや、困難な状況に対応するための精神力が必要です。
ストレスマネジメント:ストレスを適切に管理し、心身の健康を維持する能力が必要です。
訪問看護は、体力だけでなく精神力も必要となる仕事です。
利用者様の様々な状況に対応するためには、心身ともに健康であることが大切です。
また「休息」は非常に大事です。
睡眠をとることはもちろんのこと、お休みの日は仕事のことを少し忘れてご自身の好きなことをすることも十分「休息」になりえるでしょう。
また、時には良い意味で「手を抜く」ことも必要かもしれません。
すでにフルスロットルで動いていては疲れてしまいます。サービス提供中に手を抜くことは許されないでしょうが、合間でリラックスすることはとても重要です。

医療や介護の知識・技術は常に進歩しています。
積極的に研修に参加したり、情報収集したりするなど、常に自己研鑽を怠らない姿勢が大切です。
学習意欲:新しい知識や技術を積極的に学び、自己成長を続ける意欲が必要です。
情報収集能力:医療や介護に関する最新情報を収集し、理解する能力が必要です。
自己研鑽:研修や勉強会などに積極的に参加し、自己のスキルアップを図る姿勢が大切です。
医療や介護の現場は常に変化しています。
そのため、常に学ぶ意欲を持ち、自己研鑽を続けることが重要です。
利用者様が安心して在宅生活を送れるよう、親身になってサポートできる人が求められます。
思いやり:利用者様の気持ちに寄り添い、親身になってサポートする気持ちが必要です。
奉仕的な精神:人の役に立つことを喜びと感じ、積極的に行動する姿勢が大切です。
倫理観:医療従事者としての倫理観を持ち、誠実に行動することが求められます。
訪問看護は、利用者様の生活を支える仕事です。
人の役に立ちたいという強い気持ちを持つことが、質の高い訪問看護につながります。

もちろん、これらの特徴すべてを兼ね備えている必要はありませんし、そもそも完璧な人など存在しません。
しかしこれらの要素を意識し、日々の業務に取り組むことで、より質の高い訪問看護を提供できるでしょう。
訪問看護は大変な仕事ではありますが、利用者様やご家族から感謝の言葉をいただいたり、その人らしい生活を支えることができたときには、大きなやりがいを感じられます。
訪問看護の仕事は、多くの人にとって非常にやりがいのある仕事です。
もしあなたがこれらの特徴に共感し、人の役に立ちたいという強い気持ちを持っているなら、訪問看護師という選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。
きっと素晴らしい経験と成長が得られるはずです。
すでに訪問看護師としてご活躍の皆様、もう一度上記について見直してみませんか。
日々本当に大変な思いで仕事に従事されていることと思います。
「原点回帰」することで、皆様の日々のお仕事を見つめなおし、ぜひそのことをほかの方に発信してみていただきたいのです。
そのような地道な取組を行うことで、「訪問看護師になりたい」という方が一人でも二人でも増えてくれれば本望です。
今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。